岡山県高等学校PTA連合会

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県高P連の歩み

1 経緯

今から七十余年前、敗戦後の占領政策下、貧しい教育環境をいくらかでも整備しようという目標を掲げて発足した高等学校PTAも、昭和23年から始まった新教育制度への認識不足やアメリカ合衆国との国情の相違などで、なかなか目標に向かっての進展は遂げられず、学校後援会のような役割を果たさざるを得なかった。このような事情から、個々の学校単位PTAは連合体を組織して、高等学校PTAの健全な運営とその拡充強化、更に高校生の福祉・厚生・PTA相互の水準向上を図るという機運が盛り上がってきたのは昭和25年春である。

  • 昭和25年7月21日 岡山操山高校PTA会長の星島氏が世話人となり、同校に県下高校代表10校のPTA会長が集まり懇談会を開催。臨時名称を「岡山県下高校PTA連絡協議会」と称して、共通問題を協議し早急に連合体の結成が必要であることを確認した。
  • 同年8月11日 岡山操山高校宇野校舎において、単位PTA65校の参加の下に「岡山県高等学校PTA連合会」が結成された。当初、県内を岡山市内・旭東地区・児島地区からなる「備前地域」、備南地区・備北地区からなる「備中地域」、「美作地域」の3地域であったが、後に「岡山市」「旭東」「備南」「備中」「美作」の5地区になった。
  • 昭和34年 中国・四国地区高等学校PTA連合会へ加入
  • 昭和35年 全国高等学校PTA連合会へ加入
  • 昭和52年4月 従来、「岡山市」、「旭東」、「備南」、「備中」、「美作」の5地区に分かれていたが、備中が地域も広く校数も多いので、「倉敷」、「備西」、「備北」に三分されて、現在の7地区になった。

【令和5年7月現在】

  • 加盟校 79校[県立51、市立5(全日制1、定時制4)、私立23]
  • 会員数 49,096名

2 取組事例(主なもの)

  • 昭和38年 第5回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 昭和44年 大学紛争の早期解決についての要望書を岡山大学学長へ手交したが、大学紛争の波は高校にも及び、PTAも悩み多き時代であった。
  • 昭和45年 過疎地域における高校生徒の通学対策について陳情したが、この問題も今に尾を引いているものである。
  • 昭和47年1月 県教委と共催で第1回県高等学校PTA指導者研究集会を県庁9階ホールで開催したが、これが今に続いている指導者研修会の始まりである。
  • 同年7月 第14回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 昭和48年6月 「高校生のオートバイ使用、その他交通事故、交通違反の防止のための申し合わせ」を定めた。
    • 1 高校生が使用するオートバイは排気量125㏄以下のものとする。
    • 2 オートバイを使用する際に守らせるべきこと。(イ)交通規則の厳守(特にスピード違反及び無免許運転)、(ロ)ヘルメット着用の厳守、(ハ)高校生の二人乗りの禁止、(ニ)友人間の貸し借りの禁止
    • 3 在学中は原則として四輪車の運転はさせない。自転車は並進乗用をしない。ヘルメットの着用を奨励する。
  • 昭和52年10月 死亡事故が深夜に多発しているので、深夜運転の禁止を加えて全県下の父兄に訴える印刷物を配布した。
  • 昭和55年 「交通安全対策研究委員会」を設置し、翌56年に「高校生の運転免許取得及びオートバイ(原付自転車、自動二輪車)使用等に関する申し合わせ」が承認された。
    • 1 高校生のオートバイ免許の取得並びに使用を原則として禁止することを申し合わせる。
    • 2 やむを得ず免許を取得し、または使用しようとする場合は学校長の許可を受ける。学校長の許可基準:(1)通常の交通機関による通学が困難な場合及び特別な事情のある場合に限る。(2)許可をする場合は50cc以下とする。但し、特に認めた場合は100cc未満のものが使用できる。
    • 3 許可を受けてオートバイを使用する場合には交通規制を厳守させると共に次の事項を守らせる。(1)許可された目的以外に使用しない。(2)深夜運転をしない。(3)二人乗りをしない。(4)ヘルメットを着用する。(5)友人間で貸し借りをしない。
    • 4 使用許可を受けた場合、保護者は前項に常に注意すると共に車の管理並びに整備について責任を持つ。(付)四輪車の免許取得については学校の指導のもとに行い、免許取得後も在学中は車の運転をさせない。
      この申し合わせが徹底するに従って高校生の交通事故は大幅に減少した。
  • 昭和55年7月 第22回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 昭和56年3月 昭和50年、本県において二輪車による高校生の死傷者が587人出るなど死亡事故が続発したため、岡山県高P連において「三ない運動」(免許は取らない・乗らない・買わない)を申し合わせ、この運動は翌57年の全国PTA連合会仙台大会において決議された。
  • 昭和63年7月 第30回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 平成7年8月24日~26日 第45回全国高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催 コンベックス岡山を主会場にしてメインテーマ「与えよう、若者に! 地域の歴史文化から、新しいものを生み出す力を!」のもと、全国から約1万余名の会員の参加を得て盛大に開催され、大会会長木本由孝氏(全国高P連会長)、同実行委員会委員長小嶋光信氏(県高P連会長)以下県高P連組織の全力を挙げた取り組みの結果、成功裡に終えることができた。とりわけ、五木寛之氏の「歓ぶことと悲しむこと」と題する記念講演、備中神楽成羽振興会並びに就実高等学校吹奏楽部によるアトラクション、及び7分科会での熱心な協議等活気にあふれ充実した内容は全国から集まった多くの会員に多大の感銘を与え、「自己教育力の育成」「高校教育充実への協力」「家庭教育の充実」「生涯学習の推進」「国際社会に貢献する人材の育成」を決議し幕を閉じた。
  • 平成9年7月 第39回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 平成18年7月 第48回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 平成27年7月 第57回中国・四国地区高等学校PTA連合会岡山大会を岡山市で開催
  • 平成30年9月 7月に起こった「西日本豪雨災害」により被災した生徒へ災害見舞金を支給した。
      支給生徒数  56校645人(住居の全壊454、半壊185、学用品滅失6)
      支援金支給額 28,866,500円
  • 平成31年1月 全国高P連が各都道府県高P連へ災害義援金の募集活動を呼びかけられ、集まった義援金を広島・愛媛・岡山3県の被災生徒数で按分の上贈呈され、県内で集まった義援金と合わせて被災した生徒へ義援金を支給した。
      義援金支給額 15,630,892円

会長研修会

  • 令和2年11月 県内各高校のPTA会長が一堂に集い、現在の教育課題を踏まえた学校教育支援としてのPTA活動の在り方を認識したり、情報交換を通じて会員相互の親睦と資質の向上を図ることを目的として発足した。

岡山県高等学校PTA指導者研修会

  • 昭和47年から岡山県教育委員会と共催で実施しており、PTA活動を通じて青少年の健全育成を図るため、高等学校等PTA役員を対象に、望ましいPTA活動の在り方について研修を行い、指導者としての資質の向上や活動の充実を図る目的で開催している。

岡山県幼・小・中・高PTA連合会連絡協議会

  • 昭和56年4月、各学校種のPTA連合会(協議会)が相互の連携を密にすることによりPTA活動の活性化を図ることを目的として発足した。昭和57年に第1回の研修大会を開催して以来平成28年度の大会で通算35回を数えており、実践発表や講演などを通じてPTA活動の活性化に大いに貢献をしている。

生徒指導対策研究委員会

  • 昭和60年に高P連活動の一環として、生徒の発達段階や地域の特性に応じて知・徳・体の調和のとれた人間形成を促進し、もって生徒の健全育成を図ることを目的にして発足し、年に2~3回委員会を開催し、当面の生徒指導の諸問題について研究をしてきた。委員会では県教委や県警の関係者からお話をいただいていたが、より多くの方に聞いてもらった方がよいとのことで、県高P連総会後にその機会を作り、当分、この方式を継続している。